“SURIMACCA” で刷ってみた

初心者でもシルクスクリーンでオリジナルアイテムが作れるという”SURIMACCA” を使ってみました。

“SURIMACCA” は大阪の印刷会社「レトロ印刷」さんの組み立て式のシルクスクリーンキットです。いわゆるシルクスリーンの”枠”の部分になります。これまでは版のサイズが変わると枠もそのサイズのものに変える必要がありましたが、 “SURIMACCA” は枠のサイズをブロックのパーツのように組み替えれるので、枠をいくつも用意しなくても、版のサイズに合わせて使用することができます。

ネーミングの由来は「刷りますか?」の意の大阪弁の「刷りまっか?」だそう。

“SURIMACCA”にはシルクスクリーンの枠と枠を準備する部材、刷る時に使うスキージーが含まれています。印刷する版やインクは含まていませんが、版やインクもレトロ印刷さんで合わせてオーダーが可能です。

  • スリマッカ本体パーツ
  • 浮かしパーツ
  • ローラー
  • ゴム
  • スキージー
  • 説明書

他に必要になるのがこちら。

  • 版(デジタル製版で取り寄せ)
  • インク
  • マスキングテープ
  • ハサミ
  • ヘラ or 小さなスプーン(インク用)
  • 刷る素材(Tシャツ、マイバックなどなんでも)

版はオンラインでデーターを送って製版してもらうデジタル製版でお取り寄せができます。

版はXS~Lまでのサイズ、版のメッシュの種類が選べます。

レトロ印刷の”SURIMACCA”のページ

道具が揃ったら、いよいよシルクスクリーンに。イラスト付きの説明書が同封されているのでそれを参照してスタート。

おおまなかな流れはこのようになります。

  • スリマッカの枠の組み立て
  • 版をマスキングテープで仮張り
  • 付属のゴムをスリマッカの溝に挿入する
  • 付属のローラーでゴムを溝に押し込んで版を張る
  • 刷るものを用意して、刷る位置を決める
  • インクを版に乗せる
  • スキージーで刷る
  • 版を外す
  • ドライヤーで乾かして完成

“SURIMACCA”の特徴は、枠が組み立て式なので、使わない時は分解して省スペースで保管可能、 版はデジタル製版でお取り寄せできブロックのようにフレームのパーツをつなぎ合わせて いろんなサイズに組み替えられます。

また、版を枠に張る方法が、付属のゴムとローラーを使って簡単に綺麗に張ることができ、よくできているなと思いました。この張り方は網戸を張る要領と同じだそうです。

“SURIMACCA” は、オリジナルのシルクスクリーンインク”スリマッカインク”も販売しています。 目詰まりしにくく、熱処理がなくても定着して、ポリエステルにも対応。一般的な水性塗料は当て布をしてアイロンで定着させるところ、アイロン不要で、また、版に残ったインクも水で落としやすく、はじめてでも取り扱いしやすいインクです。

シルクスクリーンは、刷る度に力のバランスやインクの適度な量など感覚で覚えてくるので、料理やキャンプと似ていてやればやるほど上手くなります。

無地のコットンも結構安い値段で買えるので、自分で刷ればコストを抑えてオリジナルアイテムを作ることができます。

付属のイラスト付きのポップな説明書も初めてのシルクスクリーンを刷る人に分かりやすく、 シルクスクリーンのハードルをさげてくれるスリマッカは オリジナルグッズを作るのに一役買ってくれるアイテムです。

レトロ印刷の”SURIMACCA”のページ